栗本丹洲著「千虫譜」のデータベース的なものを作りたい



生物情報

翻刻

享保申四月五番船寧波船主尹心宜所戴来者長崎鎮台三
宅周防守ヨリ東都 幕府ニ献シ
上覧ニ入コレ冬虫夏草 本邦ヘ将来ノ濫觴ナリ此時譚官彭城
藤次右衛門ヨリ文章ヲ湊上ル左ノ如シ
冬虫夏草産陜西之西千余里澤旺地方山中其草状如葱苗一虫
頭上抽一茎長ニ三寸許此是夏月所生草即採得者也

冬虫夏草

巻髪如蠆

クマバチ 又云スヽ゛メバチ形大而入
花中吸精液若人耳邊来時翅声雄
壮可怖者也捕之螫毒亦可怖之甚也
詩小雅巻髪如蠆毛伝云尾末似婦人
髪末曲上巻
然者即是

浪華岡元鳳所纂輯
毛詩品物図攷中以蠍
充之其図者誤也

土蜂 一種黒色に淡黄ノ横紋アリ
   三四月土々孔シテ入ル

書き下し

現代語訳

享保申*1四月五番船*2寧波*3船主尹心宜所戴来者長崎鎮台*4
三宅周防守から東都 幕府に献し
上覧に入。これ冬虫夏草 本邦ヘ将来ノはじまりである。此時譚官
彭城藤次右衛門*5から左の文章を湊上する。
冬虫夏草は陜西から西千余里*6澤旺地方*7山中でとれた。その草は葱の苗のように一匹の虫の
頭上から一茎長さニ三寸*8くらいでていた。これは夏、草が生えている時、採ったものである。

冬虫夏草

巻髪如蠆

クマバチ また、スズメバチともいう。姿は大きく
花の蜜を吸う。もし人の耳の側に来る時は、羽音は雄
壮で恐ろしいくらいだ。捕まえると刺し、その毒もまた大変恐るべき。
詩経、小雅に巻髪如蠆は毛伝云尾の先が夫人の
髪の先が上巻に曲がるのに似るという。
それはこれのことである。

浪華*9の岡元鳳*10が編集した
毛詩品物図攷*11中にサソリ
を其の図に当てているが、誤りである。

土蜂 黒色にうすい黄の横紋がある。
   三四月土に孔をあけて入る

備考

刺す事、毒がある事、女性の髪がの先が曲がるように尾が巻き上がっている様から、
岡元鳳はこれをサソリとしたが、丹洲の主張は何を根拠にこれをクマバチとしたか不明。

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