栗本丹洲著「千虫譜」のデータベース的なものを作りたい



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右上

狗脾虫
此虫好緑龍眼樹上大如小蝉麻色
有甲気甚臭溺能爛人肉
又按帝京景物略臭椿上生一種虫名椿象
椿象触之悪臭射
鼻者即此物
俗名 ホウ ハンニウ
カウラムシ カタキヌ
会津方言 バイブクリン

左上

琵琶蝉
亦蜩之類好集
龍眼樹身形如
琵琶色青緑而
有赤黄斑丈不
能鳴
右二説出睛弖志此二虫図唐山人所図者也
■(ムの下に虫)不知其当否姑載于此候君子高□云

下段

蛄䗐 尓雅註 一名 強蛘  ツノムシ 和泉 
       一名 米虫  ヨナムシ 備前
              コメムシ 京
              ホリ   仙台
       山台肆考 穀狗 正字通謂之■(虫偏に芋)子
       即米中小黒虫也 コクウゾウ 江戸方言

以顕微鏡処見大
如此
正字通又云今
穀虫小黒虫小
羽殻陳浥則産俗謂之殻■(虫偏に芋)蛄䗐
之蛄宜从蛄 齋民要術穀虫曰
虸蛄即蛄䗐也

上段

蒲黄ノ虫 柔ニシテ白ク通徹ス
老スルモノハ琥珀色
ナリ大サケシノ五分一
ナリ

下段

鼠婦 ヲメムシ 俗ニ云ワラジ
ムシ湿化ノ処自然ニ生
ス是亦顕微鏡ヲ以テ
写スモノナリ

書き下し

現代語訳

右上

狗脾虫((今ではイヌダニの事だがここでは、カメムシの一種を指している模様))
この虫は未熟なリュウガンの木の上を好む。大きさは小さいセミぐらいで麻色
甲があり、匂いはひどく、溺能爛人肉*1
また、帝京景物略*2臭い、椿の上に棲息する。その為名を椿象という。
椿象は触ると悪臭が鼻をつくのは、この虫だ。

俗名 ホウ ハンニウ
カウラムシ カタキヌ
会津方言 バイブクリン

左上

琵琶蝉
セミの仲間で、
リュウガンの樹に好んで集まる。その形は
琵琶に似て、青緑色、
赤みがかった黄の斑紋がある
鳴く事はできない。
右二説を出す。睛弖志*3この二つの虫の絵は中国人所図者也*4
■(ムの下に虫)不知其当否姑載于此候君子高□云

下段

蛄䗐 尓雅註*5 一名 強蛘  ツノムシ 和泉 
       一名 米虫  ヨナムシ 備前
              コメムシ 京
              ホリ   仙台
       山台肆考 穀狗 正字通謂之■(虫偏に芋)子
       即米中小黒虫也 コクウゾウ 江戸方言

顕微鏡で以って見大
大きさはこのくらいである。
正字通又云今
穀虫小黒虫小
羽殻陳浥則産俗謂之殻■(虫偏に芋)蛄䗐
之蛄宜从蛄 齋民要術*6穀虫は
虸蛄つまり蛄䗐である。

上段

蒲黄*7ノ虫 体は柔らかく白く透き通る。
生長すると琥珀色になる。
大さはケシの実の五分の一
である。

下段

鼠婦 ヲメムシ 俗にワラジ
ムシともいう湿気た所に自然にあらわれる。
これもまた、顕微鏡でもって
写すものである。

備考

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