栗本丹洲著「千虫譜」のデータベース的なものを作りたい



生物情報

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(右頁)
ナヽフシ大毒虫ナリ
竹ノフシ ナヽフシトカゲ𪜈云毒虫ナリ前ノ
手長フ〆物ヲ探リテ歩ム事遅シ瞽者ノ杖
ヲ失テ手探リニ〆行カ如シ蜘蛛ノ種類ナ
ルヨシ糸ヲモ出サズ赭黒色ト青ト褐色ノ
三種アリ尾長シテ七節アリ因テナヽフ
シノ名アリ
〇ワレカラト云虫萬香亭鑑定ヲ乞ハル
小子一看奇トスコレナヽフシ水中ニ生ス
ルモノナルヘシト答毒虫ナルベシ己丑十一
月十一日

(左頁)
大小如此但小ナルモノヒゲ共ニ
五六分アリ乾胙ノモノナレバ
本色ヲシラズ 白茅ノ細

根ノ如シ四脚モロクシテ
折レヤスシ黄色白色ニ〆スキト
オルキミアリ

書き下し

現代語訳

(右頁)
ナナフシは大変な毒虫である。
タケノフシ ナナフシトカゲともいう。毒虫である。前の
手が長く物を探って歩くのは遅い。目が見えない人が杖
をなくして手さぐりで行くようである。クモの種類で
あるが、糸を出さない。赤黒い者と、緑、褐色の
三種ある。尾は長く七節ある。その為ナナフ
シの名がある。
〇ワレカラという虫。萬香亭*1に鑑定を頼まれる。
子供の姿はめずらしい。これはナナフシの水中に生じ
るものであると答える。毒虫である。己丑*2十一
月十一日

(左頁)
大小こんなかんじである。ただし、小さい者はヒゲが
五六分*3ある。乾燥したものなので、
本物の色はわからない。白茅*4の細

根のようである。四つの足はもろく、
折れやすい。黄色白色ですき 
とおり気味である。

備考

ナナフシの中で毒を持つものは、現在発見されている時点でも
かなり稀であり、何故このような説明がなされているかは不明である。
また、ワレカラを水中にすむナナフシの仲間と位置づけているが、
「ワレカラ食わぬ上人なし」*5の諺にあるとおり、海苔や雑魚などに紛れている事から
何故毒虫であるとしたかはよくわからない。

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