栗本丹洲著「千虫譜」のデータベース的なものを作りたい



生物情報

翻刻

(右頁)
馬蝉頭上生者 螻蛄頭上頭上者 城州東山産山科氏
               所恵贈

蝉花 セミタケ

(左頁)
伏翼 即蝙蝠山カフモリ耳大ニ〆遍身褐色ナリ
コヽニ図スルモノ山カウモリニ〆毛色赤褐ナリ
野州宇都宮邊ニ此類ニ奇品種々アリ牡
丹頭アリ鼻上芝アリ八重牡丹化ニ似タ
リ菊花頭ト云八千菊状ノ如シ又兎
カウモリハ耳長クウサギノ耳ニ似タ
リ東都ニ絶テナキ処ナリ何レ
モ山蝙蝠ニ〆経年老大ノモノ
翼ヲ張ル寸ハニ尺ニ近シ夜陰飛行
スルトキ鳥鳶ノ如シ多ク鍾乳ヲ産
スル洞中ニ倒懸ス炬火ヲ燃照スレハ
飛驚ス翼ヲ振フ音オソロシト云又
百千中偶白色ナルモノアリ千歳
ヲ経ル瑞物云然ラス今雀ホウ
シロニ純白アルカ如シ

書き下し

現代語訳

(右頁)
馬蝉*1の頭の上に生えるもの 螻蛄の頭上頭上者*2 城州*3東山産山科氏
                                に贈っていただいたもの。

蝉花 セミタケ

(左頁)
伏翼 とは蝙蝠、山コウモリ。耳が大大きく前進が褐色である。
ここに図したのは山コウモリで、毛色は赤褐色である。
野州*4宇都宮あたりに、此類の珍しい品が多くある。牡
丹頭アリ、鼻の上に芝アリ、八重牡丹花ににてい
る。菊花頭というのは、八千菊状のようで、又、兎
コウモリは、耳長くウサギの耳ににている。
江戸には全くないものである。どれも
山蝙蝠で、年をへて、大きくなったものは、
翼を張ひろげると、おおきさは、ニ尺*5に近い。*6夜に飛び回る
時は、鳥の鳶のようである。多く鍾乳*7を産
する洞*8中にさかさまにぶら下がる。たいまつでてらすと、
飛び驚く翼をふるう音は恐ろしいという。また
百や千の中に時々、白色のものがいる。千歳
を生きた、めでたい印というが、そうではない。今雀の頬
白いのに、純白のもがあるのと同じである。

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