栗本丹洲著「千虫譜」のデータベース的なものを作りたい

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*原本B
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*生物情報

*翻刻
(右頁)
蜎々者蠋 伝云蠋桑虫如蚕者也 クハムシ 万葉集ニ&ruby(ニヒグハ){爾比具波}麻
     &ruby(ヨ){欲}は此者シテ作レル繭ノ事ナリ和名抄桑蠒即桑蚕也唐韻ニ云蟓
蛾ノ図ノ傍ニ此和歌ヲ委細ニ載タリ参見ルヘシ和名抄ニクワマユト云

野蚕
ノラヲコ
クワコ共云
六月三日写ス
頭大ニシテ猿
面ニ似タリ

(左頁上段)
地蚕 ネキリムシ
昼ハ葉ノ裡及根ニカクレ夜中
梢上テ葉及花ノ目出シヲ喰フ
草花ノ類ニ至テ害アリ
別剪紅羅ノ花
ノツボミニクヒ入
ルモノナリ煙
草ノ粉或ハタ
バコノヤニ汁
ヲ畏ル

ハリガネムシ ニ種 土中ニアリ 一種
細長ノモノ人触レバ至テ短ク行トキ
は細ク長 久病人ノ床□辺蒲団
ノ上膚ヲ抓タルゴミノ中ニ此虫生スル
事アリ油キリタル光アリヨクハ子

ヲドリテ手ニツマム事ナリガタシ此
虫ノワク病人難治トミヘテモ本復ス
*書き下し

*現代語訳
蜎々者蠋((詩経の一節か)) 伝えていう。イモムシの桑につく虫で、蚕のような物である。 クハムシ 万葉集ニ&ruby(ニヒグハ){爾比具波}
     &ruby(ヨ){欲}はこれが作った繭の事である。和名抄((和名類聚抄))「桑蠒」すなわち「桑蚕」である。唐韻((唐代に孫愐が編纂。751年か733年成立))でいうには「蟓」
蛾の図の傍にこの和歌の事が詳しく載っている。見るべきである。和名抄((*2参照))にクワマユという。

野蚕
ノラヲコ
クワコともいう。
六月三日写す
頭は大きく猿
面に似ている。

(左頁上段)
地蚕 ネキリムシ
昼は葉のうらか、根にかくれて、夜中 
枝上にでてきて、葉や花の目を食べる。
草花の類に大変な害である。
とりわけ、剪紅羅((ジンチョウゲ科ガンピ属ガンピ。奈良時代から紙の原料とされた植物))の花
とりわけ、剪紅羅((ガンピ。奈良時代から紙の原料とされたチンチョウゲ科の植物))の花
のつぼみに食い入
るものである。タバコ
の粉あるいは、
タバコのヤニ汁
ヲ嫌う

ハリガネムシ ニ種 土中にいる。 一種
細長いものは、人が触るととても短く、歩く時
は細長くなる。長患いの人の床□辺、蒲団 
の上の表面をつまんだゴミの中にこの虫が生じる
事がある。あぶらぎったツヤがあり、よく跳ね

踊り手でつまむ事が難しい。この
虫のわく病人は、難病にみえても、元通り回復する。
*備考

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