千虫譜ウィキ - 原本A1-60


原本B

生物情報

オオミズアオ ホタルガ ?ガ

翻刻

大碧蛾偶見之身重不能高飛者未詳何樹蠹
虫所化

此類俗ニユウガホヒヤウタント云身重クシテ飛
フ事ヲ解セズ何レノ木蠹ノ化スル処ヲ詳ニセス
或云近来山繭ヲ作リ織出スモノアリ此
蛾ノ種子ヲカヘシ柘楮等ノ木二養育シテ
繭ヲトルト云

書き下し

現代語訳

大きな碧の蛾をたまたまみつけた。体が重くて高く飛ぶことができない。何の樹の虫が羽化したのかはわからない。

この類を俗にユウガオヒョウタンと言う。体が大きく飛
べるのが不思議なくらいだ。どの木の虫が羽化したのかは詳しくわからない。
ある人が言うには、最近山繭を作って織り出す物がある。この
蛾の卵をかえし、ツゲやコウゾ等の木で養育して
繭を取るという。

備考

山繭を使った織物の事は楠蚕の項にも登場する。使用されているのはおそらくヤママユで
オオミズアオではないだろう。(オオミズアオの繭は油紙状)