千虫譜ウィキ - 原本A1-30
原本B
生物情報
翻刻
寛永十二年
*1 庚申
中秋望前二日
余在直廬親
観食松針
之虫即図
以同僚津愛山老人云
文政四
*2 辛巳秋
月予家棲上
安盆松俗呼
姫小五葉者
一日盆辺有
沙子如胡麻子大其色青黒状恰如馬蹄決明子
*3而小不知
何物種子撒席上命小婢而捜索之有小緑裡虫着松針速
取捨之廿三個于時仲秋望前二日也往年採図者又同時
可謂一奇
以顕微鏡見ノ形大如図
蕳子蠹虫
ムベノ虫
甲子六月念六
寫イモムシナ
リ尾ニ岐ニテ木葉
ニシガムニシカトシテ
ハナレズ形尺蠖ニモ
似タリ
書き下し
現代語訳
漢文翻訳中
蕳子蠹虫
ムベの虫
甲子
*4六月に六日
写すイモムシ。
尾に分岐があって、木の葉に
しっかりしがみついていて
離れない。形はシャクトリムシにも
似ている。
備考