千虫譜ウィキ - 原本A1-37
原本B
生物情報
テヅルモヅル
翻刻
枝條細ニ分チ海松
*1等ノ
海藻ニ侶タリ活スル時節々
柔軟ニシテ蠕々トシテ動キ
延縮自由ナリ一躰ハ
虫類ナリ介ニテモ草
ニテモナキ者也
摂州兵庫ノ海中ニ産ス方言テツルモ
ヅル 又テンツクモンツクト云漁人網ニカヽ
ルヲ取ル海燕及海盤車ノ異品ナリ全
形
書き下し
現代語訳
枝は細かく分かれてミル等の
海藻に一緒にいる。活動する時は節々が
柔軟に動き
伸び縮み自在である。これは
虫類であり、貝でも草でもない物だ。
兵庫の海中でとれる方言テツルモ
ヅル又テンツクモンツクという。漁師の網にかかって
取る。海燕
*2海盤車
*3の変わった仲間である
備考