山ガマス またカラビツコともいう。
戌午年
*1八月十日自ら採って写した。
黄柏
*2の上にあった。
野蚕の一種である。
伊威在室
*3 讃州
*4白峰いわゆる綾ノ松山
郭公
*5ノタマヅサ
*6
東寺宝持坊
*7著全八巻アリ
和語私臆抄
*8云に高野にある。葉がこのように筒に巻いて
巻いた中は空である。虫の巣でもない。皆横にまいてある。
ある。普段は薄い葉である。高野の僧に
聞いてみた所、木の名前ではなく高野の
奥熊野の諺に家ごとに様々な木々から
時鳥
*9が出る時、このように葉が巻かれている。
ホトトギスがこの葉をくわえて散らすので
この名があると言った。
私が見た葉はこの図
ようである。云貞幹によると
ホトトギスのたまづさの古い名前は綾ノ
松山である。讃州
*10の白峰では
ホトトギスが来て、嘴で椋
*11ノ葉を
このように結んで去ると言っている。ところで蘭山の説にはホトトギスのたまづさといって鳥が作るというのは間違いであ
る。虫の巣である。これは一部の意見として捨てるべきではない。野州
*12日光山にウグイスの経まきと言○
○ものがある。ウグイスが声を止める
前に樹葉ヲ作り巻いて
経巻を捲いた形の
ようする。これを人々が見ると
ウグイスは鳴くのを
やめるという。はたして△
△その言葉の如し
*13文政初年
*14
芝陽貞幹が前から秘蔵していた物の
一箇を贈って示された樹葉は□