カクレザト コト々ムシ チャタテムシトモ云胡麻子ヨリ小ナリフル
い障子の紙の上にいて、口辺りの丸いバチ
*1で叩いて音を出す。多い時は小雨の音の様だ。
夏秋や蒸し暑い雨で湿気る頃に音をだす。風通しのいい所には湧かない。
唐の李石が書いた続博物志
*2では人家に
たいへん小さい虫がいるが、而響甚尋之
卒不可見號竊
*3虫の大きさは胡麻ぐらいで
形はワラジムシに似て白い角を一対持っていて
其の頭を振って、音を出す。孟康朝
*4作賦比
之鬼魁又明陳留
*5謝肇淛
*6
五雑組
*7では浙中郡
*8斎
*9なめる小さな虫がいる。有小虫
スクモムシ
*10に似て、針の尾ぐらいに小さい。窓の縁を好み
よく紙を叩き音を出す。静かに聞くと
水が下たる音然跡之輙躍此亦焦螟之
*11
類欤