蝶に似ているが蝶ではない。その羽は透明で粉が無い。
巳卯
*2五月に園中で之を捕える。
十月頃、桑の木の上に野蚕が蛾になったもの、図のようである。 ノラヲコ
が蝶になったものである。
万葉集十二下の
桑子歌に「人としていきるよりも、クワコにでもなったほうがいい。
短い命であっても。」 按ズル二 クハコノ蚕蛾は雌雄はなれぬものと■フ■
ナリ又国書十四二「筑波嶺の新芽で育った繭の衣があるけれど、君の
貴方の着たきものこそ、着て
みたい。」和名抄
*3 桑蠹
唐韻云□(虫へん+象)和名クワマユ
桑蠒とは桑蚕である。