三才図絵では孑々。一名釘倒虫。奥州
*1方言テンカクムシ
備前
*2シリフリムシと言う
打拳蛆孑々虫である。クロボウフリ。小さい虫なので、虫眼鏡
で見た図。尾が丸く、薄くうちわのようである。
赤ボウフリが春の末、蚊になった。
色は赤くて柔らかく、人刺さない。虫眼鏡
で見るに、その触角はシダの葉のように細く
素晴らしいこと、言葉にならない。この触角に小虫がいた。
ワクモ
*3のように俊敏で奇妙なことである。
これは蚊のまつげに巣をつくるという。
焦螟
*4というもの
おそらくこれの
仲間ではないか。