あって、寄ってきた人が多くこれを取った。しかし、怪しいので食べる者はいなかった。試しに煮
て、犬に与えて食わせるに、皆、悶え苦しむので、毒があると
わかった。漁師は偶に得る事があれば、タコを捨て、殻だけ採って珍しい
ものとしてあちこちに売る。 けれども、その殻は脆く砕けやすいので、長く使う物には耐えられない。
職方外紀
*1で、貝属の魚の一種で、わずか尺
*2ほどの殻が有り六足に、有皮如欲他徒
*3たて
半分の殻は船にあたり、足の皮を張り帆にして、風にのるので、舡魚という。 龍威秘書
*4巻九譚史
紀餘
*5では舡魚は六足あり、殻にわずか尺ばかりの皮がある、如欲他徒
*6そして、たて半分の殻を船にし、足の皮を張り、
帆として、風にのって行く。