千虫譜ウィキ - 原本A2-22


原本B

生物情報

翻刻

(右頁)
冬虫夏草 近江山中ニ産 同上一種木蠹虫頭上失
花者

(右頁 欄外)
夏虫冬草ノ説ハ
錦■
菌譜ニ出

茲に所今
ノ図■抽
抄書盤
ノ図之
亦■■
ノ著書
近江■■
物為ニ
図説
詳之
右伊藤圭介
■■
自筆

(左頁上)
辛巳三月望蜉蝣一種尾
貫木根
者奇品

頭ヨリ甲
へカケサヽ
ベニ色ニ光
ル目ハ白シ
木根半
ハ土ニ入
テ不
脱固
テ虫
出ル事
ナラス
枯死

(左頁下段)
渓鬼虫 カブトムシ 
    サイカチムシ

書き下し

現代語訳

冬虫夏草 近江山中で採れた 同上一種木喰い虫の頭を失い
花になった物

(右頁 欄外)
夏虫冬草の説は
錦■*1
菌譜*2に出る。

ここに今
ノ図■抽
抄書盤
ノ図之
亦■■
ノ著書
近江■■
物為ニ
図説
詳之
右伊藤圭介
■■
自筆

(左頁上)
辛巳*3三月望蜉蝣*4一種、尾が
木の根を貫く
者珍らしい品
である。
頭から甲
にかけて、
べに*5色に光る
は白く、
木の根の半分は、
土にはいって
抜けない。
固くて
虫出る事が
出来ず、
枯れ死ぬ。

(左頁下段)
渓鬼虫 カブトムシ 
    サイカチムシ

備考

左上段はオサムシタケと考えられる。
足を欠いたクワガタには白いカビが生えているように見える。
カブトムシの首にも白いカビが描かれている?
足を欠いたクワガタと白い首のカブトムシ、B本に見当たらず。