(右頁上段)
警喩録
*1に飛ぶ蛾は夜、灯に投じる蒼蠅衣に触れる暁の窓というものは、行く事はできるが、返る事を
知らぬたとえである。
蒼蠅
扁前
アカバイ
本鋼
*2蜚
虻の付録に
扁な前ある 前云生
山陸中に生き、牛虻のようで、羽は赤い云々
これは、止まると羽をたたんで、一枚の葉の
様にである。牛馬等の糞の上に集まるのは
これである。
営々青蝿
(右頁下段)
青蝿 キンバイ
負金者というのは、これである。
牛虻 ウシバイ
薬用の虫類である。
(左頁)
鵙
*3ノ草グキ寛政十二
*4庚申十月二十五日に駒ヶ原で御放
鷹
*5自分と同僚の桂川甫周
*6同行して、これを得る。着いたところで
一覧し、直に
その真を写す
其後、石龍子
*7の脇腹に孔をあけて、野バ
ラの刺へ突き貫いてあるのを見るが、みな干からびていた。