千虫譜ウィキ - 原本A2-27
原本B
原本B10-6
原本B5-4
原本B5-5
生物情報
翻刻
藻屑ガニ
相州小田原海中ニ産スコレヨリ大ナルモノアリ惣身毛アリ土泥
ナドツ□テ至テムサキ形ナリ 漁人モクソウカ
ニト云大ナルモノハ津蟹ト云
書き下し
現代語訳
藻屑ガニ
相州
*1
小田原の海中で採れる。これより大きいものもある。全身毛があり。土泥
などをつ□
*2
て大変むさくるしい姿である。漁師モクソウカ
ニという。大きいものは、津蟹という。
備考
A本では何も注釈の無いページだが、B本では
頭が赤く背が黒い甲虫に天牛(カミキリムシ)
カマキリに蟷螂の字がふってある。
モクズガニ、ツガニは後のページ
A2-29
にあるが、
左右に張出し尖った姿が特徴的な本種とは、別のカニと考えられる。