「蛇醫」 「水蜥蜴」 イモリ 日向
*1方言 イモラヒ
「蝘蜓」俗に「四脚蛇」とも呼ぶ。 茅山池に小さい龍の形をした類で、腹の下が朱墨で符篆
*2を書いたようなトカゲがいた。思うに神秘的な物である。
鎮江府志
*3
「守宮」 ヤモリ ミヤモリの略である。壁の上を自在に走る事ができる。ちなんで「壁虎」
という。筑前
*4ではカベコ 河州
*5ではカベノボリという。四脚の指さきは、アマガエルか、蛤蚧
*6のようである。
ヤスリの目のような物があって、よく物にくっつきはなれない。尾は脆く、うてば切れやすい。
黒く塗った、つい立てに つくものは黒く
白壁にいる ものは、白い。
居る所の色に従って、 体の色も
また、異なる。 不思議である。大樹上
一ニ尺
*7の処は 飛びあがってくっつく
ものである。夏の夜出て、羽虫や蚊などを 食べる。昼は
伏せて出ない。時々、尾を挙げて回転させて啼く。全身 細かい鱗がとても細かく
㾦㿔
*8のような所も、蛤蚧
*9に似ている。 眼の中は金色で、瞳は
半月の形をして、顔つきは鋭くみにくい。