千虫譜ウィキ - 原本A2-56
原本B
原本B2-13
原本B8-14
原本B8-13
生物情報
翻刻
(右頁上段)
ナメクジ
(右頁下段)
蝦夷産其背上有毛此奇品
也同僚渋江長伯所親看
(左頁上段)
スゞメノサカオケ 甲州方言サコケ
ト云コレサカヲケノ少畧セルツマリタ
ルナルベシ
雀甕一名天漿子 和名スゞメノタゴ
(左頁下段)
文政ニ己卯十一月二日朝隋観
写之 是雌雄交
媾者
也
書き下し
現代語訳
(右頁上段)
ナメクジ
(右頁下段)
蝦夷産其背上有毛此奇品
也同僚渋江長伯所親看
(左頁上段)
スズメノサカオケ 甲州
*1
方言サコケ
という。これはサカオケを省略しつまった、
表現である。
「雀甕」一名「天漿子」 和名スズメノタゴ
(左頁下段)
文政ニ
*2
己卯十一月二日、朝、そのまま観察して
これを写す。 これは雌雄の交尾である。
備考
ナメクジは雌雄同体であるが、交尾の図であることは間違いない。
渋江長伯の背に毛が生えたナメクジというのは、深い線条を
毛と見間違えたものか?