千虫譜ウィキ - 原本A2-64
原本B
原本B3-10
生物情報
翻刻
蘡薁蠹 カマエビノ虫上ヲグノ向フノ川フチニテトル文化丙子四月六日
火上炙食フニ香味ナリ小児ニ餌シメテ脾疳労痩ヲ治ス并エ殺虫ス
此モノヽ右ニ出ルモノナシ
好釣癖ノ小人寒月
貯テ餌ト〆ウク井ヲ
ツルニ用ユ
書き下し
現代語訳
蘡薁蠹 カマエビの虫。上ヲグ
*1
の向こうの川
*2
ふちでとる。文化丙子
*3
四月六日
火の上で炙って食べると、香ばしい。小児に食べさせると、脾疳
*4
労痩
*5
を治す并エ
*6
殺虫するには、
この物の右に出るものはない。
よく釣れる癖を持つ子供は、寒い月に
貯て餌として、ウグイ
*7
を
釣るのに用いる。
備考