千虫譜ウィキ - 原本A2-70
原本B
原本B6-22
生物情報
翻刻
大蜘蛛ミセハリグモ夜ニ軒頭ニ巣ヲ換テ新ニハル敲落セバ脚ヲタヽ
ミテ暫ク動ズ背ニ灸ヲスユレバ俄ニ走リ逃グルモノナリ
白クモ 青クモニ似テ大ニ色白シ
桑ノ葉ニツク好テ裏ノ方
ニ回リ脚ニ着ク前脚長シ
書き下し
現代語訳
大蜘蛛ミセハリグモ夜に軒頭に巣をかえて、新しくはる。叩き落とせば、足をたたんで
しばらく動かない。背中にお灸すれば、突然、走り逃げるものである。
白クモ 青クモに似て大変色が白い
桑の葉につく、好で裏の方
に回リ脚に
*1
着く前脚が長い。
備考
オニグモが夜に巣を張り、朝に片付ける習性と、擬死の習性が記されている。