宵行 ムシボタル また、草ボタルともいう。夏秋の間、草むらの中にいる。イモムシ状で
ハサミ虫にも似ている。尾のはしが白く、夜になると光り、蛍火に似ている。
鎮江府志
*1蛍には三種ある。一種は小さく、夜飛び腹の下が光、茅の根から生じる。もう一種は尾の
後ろに光があり、翼は無く飛ぶ事はできず、竹の根から生じる。また一種は水蛍で、唐李子卿
*2水の中にいる蛍賦
*3
正字通
*4云■
*5豳風
*6では熠燿宵行の註に熠燿明不定猊宵行虫名似蚕夜行
喉下有光如蛍
*7
青腰虫
*8
頭は平たく、尾は上に向いている。
腐ったような匂いがあり、半身に羽があるが、
いつもたたんでいて見えない時が リ常ニタヽミテミヘズ時
あって、飛ぶ。高く飛ぶ事はできない。
此虫は、青腰虫の
の仲間である。文化十三年丙子
*9
八月十八日
西城
*10から、名を尋ねられたので、青腰無の類で、和名は無しと申し上げた。
(左頁)
天牛 カミキリムシ 枇杷虫ともいう。
寛政十二庚申
*11六月四日雲州
*12内中原一條小左衛門
*13家の家に出て障子を
くい破る音は、すさまじかった。色は青黄
*14腹の方は黄褐色の毛がある。大きさは、此図ノとおりである。
鬚の長さは二寸
*15スギナの節のようである。頭の両端に角がある。錐の様に鋭く尖る。
当ってはいけない。羽を開いて飛ぶ勢いは、鉄壁を破るかのようだ。
元文五年
*16の夏、
毒虫が出て、多くの人を悩ます
す事があった。その虫を
砂セイゴという。右の
虫の形は、詳しくはわからない。
此虫がもしや、砂セイゴでは
ないかと、里の老人が言ったという事だ。