(右頁上段)
タイコウチ 全身は薄くひらたく木の葉のようで、
硬い
エビムシ 塩水の池どてでとれる。浅■
*1褐色で背は透き通る。
尾はエビのようで、
せまく重なる。形が
ちいさいものは、色が黒い
これは、三月上旬
蝦鱉虫
*2の背が破れてトンボ
がでたその残った殻はこのようなものである。
水蠆
*3の脱皮した殻
(左頁上段)
鱠残魚
*4の中にまじっていた。アオサなどに
つく小さな虫で、生活するものである。甕の中に水をいれて
其内にいれれば、
素早く走る。
ワレカラのようで
その、大きいものである。
負子 大阪ではヒルメシモチと云江戸では
カッパという。こうらの上の白子を負うのは図の通りである。
下野方言
*5オコシウリという
のは、白い子を産みつける姿がオコシ
米のようである
ために、この
名がある。
(左頁中段)
身が硬く尾は上に高く角がある。
五月の頃甲上
*6
(左頁下段)
水蠆
*7の一種ヤガラムシ
このもの、金魚に
害をなす。又水黽
*8と
戦って、よく水へ沈めて
後に食べる。
特に、小魚ニハ害をなすものである。
石の上に背をさらして
高く飛ぶ。