(右頁上段)
マメザコ
鼠婦
*1の一種
筑後
*2柳川産
人がさわると、まん丸の
丸薬のようになる。
(右頁下段)
水蚤 和名トビムシ
蚤のようにはねる。じめじめした地にいる。夜に光っ
て蛍の光のようである。又、水中にもいる。アミに混ざって
いる。また、塩水にもいる。海苔に
ついていて、大小色あいは違うけれども
形状は同じである。
(右頁上段)
丸薬虫。湿地にいる鼠
婦
*3の一種である。手でさわる
とまるく、あわせめ
もないかのようだ。
かたく、丸薬の
ようだ。ちなんで名がついた。
また、海水の流れ込む池の中
にもいる。小エビに交じる
ものをワレカラ
*4という。
枸杞
*5の葉につく虫
葉上にいて、黒い刺があり、小豆粒の半分くらいのおおき
さである。顕微鏡を
使って、うつした。この虫
枝の上に粘着して、
動かなくなり、日をへて羽
化の虫となって飛ぶ。
(左頁下段)
トゲトゲムシ ゴミカツキ
右の二匹の虫は大きさ胡麻粒ほどで、虫眼鏡にかけて写した。
癸未
*6八月十二日
身にイボがある。 ニ疣アリ
長く細い毛が 長キ細毛ヒ
びっしりとあって、
チリを身に
□(草冠に㪣)て
*7
虫の形にも見え
ないほどである。