水唐 一名水盧 通雅
*1山城
*2方言カハタロウ 但馬
*3ワカロ
江戸カツパ
本綱
*4渓鬼虫の附録
*5水虎である。考えるに虫類ではなく、カメやスッポンの仲間である。
九州地方の水中いる。豊の前後
*6最も多い。その大さは四五歳の子供のようである。背中と
腹とに、甲羅があり、首を打つと、甲の中に縮んで入る。手足もまた、同じ。両手を甲の中に
縮入れると、両足を伸ばすことは、スッポンと違うところがない。体は平べったく、ねっとりぬめっていて、つかまえるのが難しい。
つかまえると、青臭いにおいがああり、手を洗っても取れないという。性質として、相撲を好む。
夏夕の納涼ナカラ
*7現地の人水辺に出て、見ると壮観であるという。人の肝を好んで食べる。
胡瓜に人の姓名を書いて水に流して、その害をよける。
清桐山
*8方以智
*9通雅
*10が言うには、三四歳の子供のようなものが水中にいる。鱗甲は鮫のようでこれを射る事はできない。
入七月中
*11好んでかわらにでてきて、自ら虎掌
*12に似た膝頭をさらす。爪は常に常水中にしずみ、膝頭を出す。小児不知
*13
欲取戯弄便殺人有生得者摘其皋厭可以小使名為水唐者也
*14
孫汝澄
*15いう、皋厭は水虎の勢である。可為媚薬善使内也
*16
私が思うに、これは一種の、水のあやかしで、九州の水辺に、多い所は、夜、窓を除いて、
個人で、夫人と交わる事がある。婦人は、この物の為に、魅了され、美少年と思