栗本丹洲著「千虫譜」のデータベース的なものを作りたい

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*原本B
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*生物情報

*翻刻
蜜蜂ノ巣ハ竪ニ立テ結其間ニシキリノ柱ト云テツナギアリコゝニハ取テ
横ヨリミタル図ナリ新ニ構ル巣ハ白シ黄ナルキミヲ帯ブ未タミツヲツメザル
ヲ空巣ト云蜜ヲスデニツメタルヲ&ruby(アメス){飴巣}ト云両面ヨリ蜜ヲツメタルモノナリ
一年ホド経タル巣ハカハ色ニ変ス蝋ヲ製スレバ新巣ハ色白ク中ハ微
黄ヲ帯ヒ久年ノモノハヤケテ&ruby(カバイロ){老虎黄色}ニナルナリ
蜜蝋コレ蜜蜂ノ巣ヨリ採タル蝋ナリ新造ノ巣ハ色白ク即白蝋
トナル経日累月ノ者色黄ナリ暦年陳久ノ者ハ&ruby(カバイロ){老虎黄}ナリ採ル
法巣ヲ手デ砕シ銅鍋ニ入水ヲ等分ニ入レ文火ニ煮箸ニテ撹
スレバ巣尽ク洋化ス別ノ甆器ニ冷水ヲ盛リ置キ&ruby(ケスイノウ){馬毛籮}ヲ
用テ右ノ
水中ヘ漉
入レハ蝋水
上ニ凝浮
ヲスクヒ聚
メテ薬ノカゝ
リタル磁椀
ニ入レ湯煎
ニスレバ凝結シテ
一塊トナル腫科
用テ膏ニ加フル
モノナリ
*書き下し

*現代語訳
ミツバチは巣を縦に立て結ぶ。その間にしきりの柱というつなぎがある。これは取って
横から見た図である。新しく作った巣は白く黄なる気味を帯びる。まだ蜜を詰めていない
のを空巣と云。蜜をすでに詰めた巣を飴巣という。両面から蜜をつめたものである。
一年ほど経た巣はカバ色に変色する。蝋を製する時、新巣は色が白く中はほんの少し
黄色を帯びる。古いものはやけて、カバ色((赤茶色))になる。
蜜蝋は蜜蜂の巣から採った蝋である。新しい巣は色が白く、白蝋となる。
年を経て色黄色になる。さらに年を経た物はカバ色になる。採る方法は
まず手で砕き、銅鍋に水を同じくらいに入れ弱火で煮て箸で混ぜれば
巣はみなとける。別の磁器に冷水を入れて置き、
巣はみなとける。別の釉薬のかかった磁器に冷水を入れて置き、
&ruby(ケスイノウ){馬毛籮}((馬の毛で底を編んだ目の細かいザル))を使って
置いてあった冷水に漉しいれると蝋は水の上に固まり浮く。それをすくいとって、
薬((この場合釉薬?))のかかった磁器に入、湯煎にすれば一塊になる。
できものに塗り薬として加えるものである。
*備考

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