栗本丹洲著「千虫譜」のデータベース的なものを作りたい

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*原本A
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*生物情報
イボタノキ イボタロウカイガラムシ
*翻刻
虫白蝋 和名イボタロウ
是イボタト云木二ツク虫ノ巣ヲ煎シテ取ル処ノ蝋ナレハナリ奥ノ会津ヨリ多ク出因テ会津蝋トモ云
イボタハ水蝋樹ナリ灌木ニテ女貞ニ似タリ田野道傍ノ境ノ短墻用ユ其山中ニ生スル者ハ樹皮ニ白
粉多ク厚ク纏ヒ綿ノ如く色白シ是其虫ノ巣ニシテ爪ニテ揉ハ柔ニヘケテ取レルモノ也遠ク望メハ
樹枝へ雪ノ積タルカ如シ俗ニイボタノ花ト云不然花ハ別ニアリ朶梢小穂ヲ出シ四辨ノ小白花攅
簇生ス夏月ニ開キ腐木ノ臭気アリ又別虫ノ多ク着テ其葉ヲ食フモノヲ見ズ只此巣バカ
*書き下し

*現代語訳
虫白蝋 和名イボタロウ
これはイボタという木につく虫の巣を熱して取る蝋だからだ。奥の会津((およそ今の福島あたり))から多く取れる。
なので会津ロウともいう。イボタは水蝋樹である。背の低い灌木であり女貞((ネズミモチという樹木))
田や野原の道端の境に短墻((低い垣根))。その山の中に生える物は樹枝に白い粉を多く厚くまとい、
綿のように色が白い。これはその虫の巣であって、爪でもめば、やわかくはげて取れるものである。
遠くから見ると樹枝に雪が積もっているように見える。俗にイボタの花というがそうではない。
花は別にある。たれた梢に小さい穂を出し、四枚の花びらを持つ小さな白い花があつまり生ずる。
夏の月に開き腐った木の臭いがある。又別に虫が多く着いてその葉を食うものは見ない。
只巣ばか(り――次ページへ続く

*備考

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