栗本丹洲著「千虫譜」のデータベース的なものを作りたい



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翻刻

千蟲帖叙
医官丹洲栗翁示茲帖曰此吾五十年来苦心所描
請子一言余閲之則蠢動蛇蜒之属約千数百種巨
細繊悉各有生意又附以考證明晰核博周而不遺
其意在使人覩其形状而知其主治庶幾乎用薬之
一助矣蓋翁於赭鞭之学刻苦覃思毎遇一物輙辨
真偽訂同異而又知其所産地方山川険易土地肥
礴其著論之確辨證之博海内莫不㰸袵為況於余
之固也対此益以羞赧驚㤥耳若夫世之嗜辨物者
且夕展玩為則於博覧辨名必無輔益也
 文化壬申初秋  東岳島司直

医の薬に用る草木を始としすへても路〱の虫
をあつめ千の数にも餘りぬとやこれを画けるは侍
医栗本瑞見法眼也もとより赭鞭のわさを皆
うとして天つ地の中よろつの物のたへを明らかに
わきまえ知るを庸医のよく企及所にあらすいに
して永壽院法印しは〱其才の秀ずるを称誉
せしか其後予も折にふれてあたれと試るに其才の
弘く通達せし事道のり難しされば此書の成る
により序を予に需む予固より大和言の葉の道に
いささかたつさはりて虫といへは鈴虫松きり〱す
乃数は見もし聞もせしか限りなき数いはしるべき
もあらすすへて学の道にくらく其任耳あた

書き下し

現代語訳

備考

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