最終更新: karasu_miyako 2020年10月17日(土) 10:24:23履歴
吉丁虫 本綱䘀螽附録出之蔵器曰甲虫也背正緑有翅在甲下出
嶺南土人取帯之令人喜好相愛媚薬也又時珍曰宋郡益部記云利州山
中金虫其躰如蜂緑色光如泥金俚人取作婦女釵鐶之飾者即是也
正字通云緑金蝉即爾雅蟥䗗一名吉丁虫背緑翅在甲下
屈大均廣東新語曰金花虫大者如斑猫有文釆
其背正緑如金緑如金貼有翅在甲下一名緑
金蝉喜蔵朱種花中一々相交取帯令人相媚 昌蔵謹按当作緑金蝉
右諸説ヲ考レハ爾雅ノ蟥䗗一名吉丁
虫又名緑金蝉ナルモノ和名タマムシナリ
金虫及金花虫ト云モノハ別ニ一種アル事
不知シテ首飾トナスト云ニヨツテ混シテ説
ヲナス後ノ見ルモノ能辨別スベシ稲若
水著麻物類纂ニ金亀子アル事ヲ不知故ニ誤充
ナリ今此玉虫高貴ノ婦人粉中ニ養貯テ秘
蔵セル事ハ至テ舊キ事ナリ加茂長明カ四
季物語ニ此事ヲ載置ルヨシ同僚徹渓ノ
勁茲岡君自筆シテ贈レルマヽニ左ニ貼出ス
長明の四季物語に八月のところに
みなりはうつくしう玉むしなどいひて
嶺南土人取帯之令人喜好相愛媚薬也又時珍曰宋郡益部記云利州山
中金虫其躰如蜂緑色光如泥金俚人取作婦女釵鐶之飾者即是也
正字通云緑金蝉即爾雅蟥䗗一名吉丁虫背緑翅在甲下
屈大均廣東新語曰金花虫大者如斑猫有文釆
其背正緑如金緑如金貼有翅在甲下一名緑
金蝉喜蔵朱種花中一々相交取帯令人相媚 昌蔵謹按当作緑金蝉
右諸説ヲ考レハ爾雅ノ蟥䗗一名吉丁
虫又名緑金蝉ナルモノ和名タマムシナリ
金虫及金花虫ト云モノハ別ニ一種アル事
不知シテ首飾トナスト云ニヨツテ混シテ説
ヲナス後ノ見ルモノ能辨別スベシ稲若
水著麻物類纂ニ金亀子アル事ヲ不知故ニ誤充
ナリ今此玉虫高貴ノ婦人粉中ニ養貯テ秘
蔵セル事ハ至テ舊キ事ナリ加茂長明カ四
季物語ニ此事ヲ載置ルヨシ同僚徹渓ノ
勁茲岡君自筆シテ贈レルマヽニ左ニ貼出ス
長明の四季物語に八月のところに
みなりはうつくしう玉むしなどいひて
吉丁虫 本綱䘀螽附録*1にこれがでる。蔵器*2がいうに甲虫である。背は緑で甲の下に出る。
嶺南地元民はこれを採って身に着ける。人喜ばしお互い愛し合う媚薬である。また、時珍*3曰宋郡益部記((書名
?))では利州*4山
中で金虫、その体セイボウ*5の様で色は金泥のように光っている。里の人はこれを取って女性のかんざしや腕輪作り飾る
屈大均*6廣東新語*7でいう金花虫、大きい物は斑猫の如く紋がある
その背、金緑の如く緑で、金を貼ったような下翅が甲の下にある。またの名を緑
金蝉。喜蔵朱種*8花中一々相交取帯令人相媚 私が謹んで考えるに、当作緑金蝉
右諸説を考れば爾雅の蟥䗗一名吉丁
虫又の名を緑金蝉というものは和名タマムシである。
金虫および金花虫というものは別の一種である事
しらず、首飾りとなすという混同した説
をなす。後に見る物と、よく分ける事。稲若
水*9著麻物類纂*10に金亀子がある事を知らない。なので、間違って充てている
今、この玉虫は高貴ノ婦人おしろいに入れて秘
蔵する事は大変むかしの事である。鴨長明(()が加茂長明カ
四季物語*11にこの事を載せるのは、同僚徹渓ノ
勁茲岡君の自筆で贈ってきたまま、左に貼出す
長明の四季物語に八月のところに
みなりが美しい人、玉むしなどいって
嶺南地元民はこれを採って身に着ける。人喜ばしお互い愛し合う媚薬である。また、時珍*3曰宋郡益部記((書名
?))では利州*4山
中で金虫、その体セイボウ*5の様で色は金泥のように光っている。里の人はこれを取って女性のかんざしや腕輪作り飾る
屈大均*6廣東新語*7でいう金花虫、大きい物は斑猫の如く紋がある
その背、金緑の如く緑で、金を貼ったような下翅が甲の下にある。またの名を緑
金蝉。喜蔵朱種*8花中一々相交取帯令人相媚 私が謹んで考えるに、当作緑金蝉
右諸説を考れば爾雅の蟥䗗一名吉丁
虫又の名を緑金蝉というものは和名タマムシである。
金虫および金花虫というものは別の一種である事
しらず、首飾りとなすという混同した説
をなす。後に見る物と、よく分ける事。稲若
水*9著麻物類纂*10に金亀子がある事を知らない。なので、間違って充てている
今、この玉虫は高貴ノ婦人おしろいに入れて秘
蔵する事は大変むかしの事である。鴨長明(()が加茂長明カ
四季物語*11にこの事を載せるのは、同僚徹渓ノ
勁茲岡君の自筆で贈ってきたまま、左に貼出す
長明の四季物語に八月のところに
みなりが美しい人、玉むしなどいって
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