最終更新: karasu_miyako 2021年03月29日(月) 18:19:51履歴
(右頁上段)
タイコウチ 全身薄扁而如木葉
然至硬
エビムシ 鹹水池塘ニ産ス全身浅■褐色ニ〆背透徹ス
尾ハエビノ如クニ〆
セマク重ナル形
小ナルモノハ色黒
シ此モノ三月上旬
蝦鱉虫ノ背破レテ蜻
蛉出レハ其残殻如此
水蠆脱殻
(左頁上段)
鱠残魚ノ内ニ交リテアリ紙菜 ナドニ
付小虫ニ〆生活スルモノ甕器ノ内ニ水ヲ盛
テ其内ニ入レバ
走ル事ハヤシ
ワレカラノ如ク
ニ〆大ナルモノナルベシ
負子大阪ニテヒルメシモチト云江戸ニテ
カツパト云甲ノ上白子ヲ負フ事図ノ如
シ 下野方言オコシウリト云
ニ白キ子ヲウミ付ル形ヲコシ
米ノ如シ
故ニ此
名アリ
(左頁中段)
身硬ク尾上高ク稜アリ
五月の頃甲上
(左頁下段)
水蠆 一種ヤガラムシ
コノモノ鲫金魚ノ
害ヲナス又水黽ト
戦テヨク水ヘ沉メ
テ後ニクラフ殊
更ニ小魚ニハ害ヲ
ナスモノナリ石上ニ背ヲ曝〆高
ク飛行ス
タイコウチ 全身薄扁而如木葉
然至硬
エビムシ 鹹水池塘ニ産ス全身浅■褐色ニ〆背透徹ス
尾ハエビノ如クニ〆
セマク重ナル形
小ナルモノハ色黒
シ此モノ三月上旬
蝦鱉虫ノ背破レテ蜻
蛉出レハ其残殻如此
水蠆脱殻
(左頁上段)
鱠残魚ノ内ニ交リテアリ
付小虫ニ〆生活スルモノ甕器ノ内ニ水ヲ盛
テ其内ニ入レバ
走ル事ハヤシ
ワレカラノ如ク
ニ〆大ナルモノナルベシ
負子大阪ニテヒルメシモチト云江戸ニテ
カツパト云甲ノ上白子ヲ負フ事図ノ如
シ 下野方言オコシウリト云
ニ白キ子ヲウミ付ル形ヲコシ
米ノ如シ
故ニ此
名アリ
(左頁中段)
身硬ク尾上高ク稜アリ
五月の頃甲上
(左頁下段)
水蠆 一種ヤガラムシ
コノモノ鲫金魚ノ
害ヲナス又水黽ト
戦テヨク水ヘ沉メ
テ後ニクラフ殊
更ニ小魚ニハ害ヲ
ナスモノナリ石上ニ背ヲ曝〆高
ク飛行ス
(右頁上段)
タイコウチ 全身は薄くひらたく木の葉のようで、
硬い
エビムシ 塩水の池どてでとれる。浅■*1褐色で背は透き通る。
尾はエビのようで、
せまく重なる。形が
ちいさいものは、色が黒い
これは、三月上旬
蝦鱉虫*2の背が破れてトンボ
がでたその残った殻はこのようなものである。
水蠆*3の脱皮した殻
(左頁上段)
鱠残魚*4の中にまじっていた。アオサなどに
つく小さな虫で、生活するものである。甕の中に水をいれて
其内にいれれば、
素早く走る。
ワレカラのようで
その、大きいものである。
負子 大阪ではヒルメシモチと云江戸では
カッパという。こうらの上の白子を負うのは図の通りである。
下野方言*5オコシウリという
のは、白い子を産みつける姿がオコシ
米のようである
ために、この
名がある。
(左頁中段)
身が硬く尾は上に高く角がある。
五月の頃甲上*6
(左頁下段)
水蠆*7の一種ヤガラムシ
このもの、金魚に
害をなす。又水黽*8と
戦って、よく水へ沈めて
後に食べる。
特に、小魚ニハ害をなすものである。
石の上に背をさらして
高く飛ぶ。
タイコウチ 全身は薄くひらたく木の葉のようで、
硬い
エビムシ 塩水の池どてでとれる。浅■*1褐色で背は透き通る。
尾はエビのようで、
せまく重なる。形が
ちいさいものは、色が黒い
これは、三月上旬
蝦鱉虫*2の背が破れてトンボ
がでたその残った殻はこのようなものである。
水蠆*3の脱皮した殻
(左頁上段)
鱠残魚*4の中にまじっていた。アオサなどに
つく小さな虫で、生活するものである。甕の中に水をいれて
其内にいれれば、
素早く走る。
ワレカラのようで
その、大きいものである。
負子 大阪ではヒルメシモチと云江戸では
カッパという。こうらの上の白子を負うのは図の通りである。
下野方言*5オコシウリという
のは、白い子を産みつける姿がオコシ
米のようである
ために、この
名がある。
(左頁中段)
身が硬く尾は上に高く角がある。
五月の頃甲上*6
(左頁下段)
水蠆*7の一種ヤガラムシ
このもの、金魚に
害をなす。又水黽*8と
戦って、よく水へ沈めて
後に食べる。
特に、小魚ニハ害をなすものである。
石の上に背をさらして
高く飛ぶ。
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