最終更新: karasu_miyako 2020年05月11日(月) 19:24:04履歴
アメ ヂイガセガウ共云佐州海岸に附生ズ長サ一寸余紫褐色
背甲節段アリテ、蜈蚣ニ似タリ四辺に肉裾ノ如キモノアリ其
色淡紫肉ハ淡紅色土人喰之 又ヂイガセ トモ呼フ
昌蔵按本綱巻十石部石鼈條時珍曰生海辺形状大小儷如蜚虫謂之
石鼈者即是也
金剛ムシ
豆州熱海産
石ニ付テ不離
殻至硬ク石
ノ如シ
紀州方言 ハツテウグワ
ト云海辺ノ人煮テ其肉ヲ食
フ日東魚譜ニ梅雍カ字彙
ニ鰸状似鰕無足長寸大
如又股出遼東ト云ヲ以
テ此モノニ充ルハ不穏
当石上附生ス因テコレヲ
石節 ト云節ニ横紋蜚虫
ニ似タリ煮レハ其甲ハナレヽニナルモノナリ
背甲節段アリテ、蜈蚣ニ似タリ四辺に肉裾ノ如キモノアリ其
色淡紫肉ハ淡紅色土人喰之 又ヂイガセ トモ呼フ
昌蔵按本綱巻十石部石鼈條時珍曰生海辺形状大小儷如蜚虫謂之
石鼈者即是也
金剛ムシ
豆州熱海産
石ニ付テ不離
殻至硬ク石
ノ如シ
紀州方言 ハツテウグワ
ト云海辺ノ人煮テ其肉ヲ食
フ日東魚譜ニ梅雍カ字彙
ニ鰸状似鰕無足長寸大
如又股出遼東ト云ヲ以
テ此モノニ充ルハ不穏
当石上附生ス因テコレヲ
ニ似タリ煮レハ其甲ハナレヽニナルモノナリ
アメ ヂイガセガウともいう。佐州*1海岸にくっついて生きている。長さ一寸*2余で紫褐色
の甲が背にあり節のように段になり、ムカデに似ている。四辺に肉の裾のような物があり。その
色はうす紫。肉はうす紅色で、原住民はこれを食べる。又ヂイガセ とも呼ぶ
私が思うに、本綱*3巻十石部、石鼈の條で時珍*4いうには、海辺に生き、大小が列になり、蜚虫*5様だという。
石鼈はこれの事である。
金剛ムシ
豆州*6熱海産
石に付て離れない。
殻は大変かたく、
のようである。
紀州*7方言 ハッチョウグワ
という。海辺の人はその肉を煮て食
う。日東魚譜*8に梅雍*9が字彙*10
に鰸はエビに似て、足がなく長さは寸*11くらい状似鰕無足長寸大
如又股出遼東*12というのを
此モノ二あてるのは間違っている。
石の上に附き生きているというから、
石節 という。節の横紋が蜚虫*13
に似ている。煮ればその甲ははなればなれになる。
の甲が背にあり節のように段になり、ムカデに似ている。四辺に肉の裾のような物があり。その
色はうす紫。肉はうす紅色で、原住民はこれを食べる。又ヂイガセ とも呼ぶ
私が思うに、本綱*3巻十石部、石鼈の條で時珍*4いうには、海辺に生き、大小が列になり、蜚虫*5様だという。
石鼈はこれの事である。
金剛ムシ
豆州*6熱海産
石に付て離れない。
殻は大変かたく、
のようである。
紀州*7方言 ハッチョウグワ
という。海辺の人はその肉を煮て食
う。日東魚譜*8に梅雍*9が字彙*10
に鰸はエビに似て、足がなく長さは寸*11くらい状似鰕無足長寸大
如又股出遼東*12というのを
此モノ二あてるのは間違っている。
石の上に附き生きているというから、
に似ている。煮ればその甲ははなればなれになる。
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