栗本丹洲著「千虫譜」のデータベース的なものを作りたい



原本B

生物情報

翻刻

石蜐 一種クジラガキ 肥前五嶋海中所猟得ノ座頭鯨
ノ脇ハラ頭ヒレ尾端等ニヒシト粘着ス時アリテ花ヲ吐ク事
玉簪花ノ蓓蕾ニ似タリ至テ美ナリ物触ルヽ時ハ殻内ニ縮
入ス又世美鯨ノ頭上吻上ニモツク形ノ大小ハ鯨魚ノ大小ニ随フ
土人瀬ガイト云或此モノ蟹ノ脚ノ如キモノヲ出ス事アリ
殻ノ底ハ鯨皮ニシカト固着〆
強ク揺カセトモハナレヌモノナリ

書き下し

現代語訳

石蜐 一種クジラガキ 肥前*1五嶋の海中で狩猟したザトウクジラ
の脇ばらや頭、ヒレ尾はし等に、ひしと粘着する時があって、花を吐くのは
玉簪花*2のつぼみに似ている。大変美しい。物が触れる時は、内に縮んで
入る。また、セミクジラの頭上の吻の上にもつく。形の大小はクジラの大小にしたがう。
現地の人間は、瀬ガイという。あるいは、この物、カニの脚のような物を出す事もある。
強く揺り動かしても、はなれない物である。

備考

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

原本から探す

原本A

上巻

中巻

下巻

原本B

一巻

二巻

三巻

四巻

五巻

六巻

七巻

八巻

九巻

十巻

生物から探す

用語集

ミニレポート

参考文献

外部リンク

メンバーのみ編集できます