栗本丹洲著「千虫譜」のデータベース的なものを作りたい



原本A

生物情報

翻刻

地蠶 ネキリムシ
昼ハ葉ノ裡及根ニカクレ夜中
梢上テ葉及花ノ目出シヲ喰フ
草花ノ類ニ至テ害アリ別テ
剪紅羅ノ花ノツボミニ
クヒ入ルモノ
ナリ煙
草ノ粉
或ハ煙
草ノヤニ
汁ヲ畏ル

ハリガネムシニ種 土中ニアリ
一種細長ノモノ人触レハ至テ
短ク行トキハ細ク長

久病人ノ床ノ辺蒲団ノ上盧抓タルゴミノ中ニ此虫
生スル事アリ油キリタル光アリヨクハネヲドリテ手ニ
ニツマム事ナリガタシ此虫ノワク病人難治トミヘテモ遂ニ
本復ス

書き下し

現代語訳

地蠶 ネキリムシ
昼は葉の裏や、根にかくれていて、夜中に
枝を上って、葉または、花の芽を食べる。
草花の類に大変な害である。
とりわけ、剪紅羅*1
つぼみに食い入る
ものである。
タバコの粉
またはタバコの
ヤニ
汁を嫌う

ハリガネムシ ニ種 土中にいる。 一種
細長いものは、人が触るととても短く、歩く時
は細長くなる。

長患いの人の床の辺、蒲団 
の上の盧*2をつまんだゴミの中にこの虫が生じる
事がある。あぶらぎったツヤがあり、よく跳ね踊り
手でつまむ事が難しい。この虫のわく病人は、難病にみえても、元通り回復する。

備考

ネキリムシは、昼隠れているというので、
ヨトウガかハマキガの仲間に思われる。
ガンピにつくという点から同定できそう
だが、わかる方はご一報ください…

ハリガネムシ二種はどちらも
甲虫の幼虫に見えるが、
同定に自信のある方ご意見お待ちしております。

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