栗本丹洲著「千虫譜」のデータベース的なものを作りたい



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翻刻


蚱蝉欲脱也其状如此
固抱木葉背裂而出甚
遅緩以漸而自蛻出

蜉蝣 本綱蜣螂附
   録時珍説
似蜣螂而如指頭大身狭而長
有角黄黒色者是与水
虫之蜉蝣不同 辛巳三月望尓
園中得之此虫尾貫
木根ゝ端入土不脱因
不能出走遂枯死一画
左辺者中山備中守
高田別荘円中
之産掘土所穫
木根串虫異品也

クロアブラムシ ゴモクアブラムシ
地黒クサゝベニ色ノ光アリ日ニ
映スレハ銅イロニモミエ目ハ白シ

書き下し

現代語訳

蚱蝉*1が脱皮しようとしている所である。その様子はこのようなものである。
木の葉をかたく抱いて、背中がさけて、とても
ゆっくりと、ようやく自分で殻から出る。

蜉蝣 本綱蜣螂*2
   録*3時珍説
蜣螂*4にて、指先ぐらいの大きさで、体の幅が狭く長い
黄黒の角がある。これは水
虫の蜉蝣同じではない 辛巳三月*5
園中を見ていて、この虫を得る。尾は木の根が貫いている
端は土に入って、脱する事ができない。その為、
走り出ることができず、ついに干からびて死んだようだ。 
左の方の絵は、中山備中守
高田*6別荘園中
でとれた。土を掘り得た。
木根串虫珍しいものである

クロアブラムシ ゴモクアブラムシ
地は黒くササベニ色*7のツヤがあり、日に
を映せば銅色にも見え、目は白い。

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