栗本丹洲著「千虫譜」のデータベース的なものを作りたい



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戌午九月廿六日

蠋ノ異品巳卯壬四月二十日
園中ニテ小児ミツケテ持来ル背上ニ黒キ硬
キ刺廿三本アリモトホソクサキモ不尖利コレニ触テモ手ヲサヽズ状少茴
香ノ実ノ如シ糸目ノホソキ筋アリ一体此虫ハ
青クスキトオリテ至テ柔ナル虫ナリ

書き下し

現代語訳

戌午*1九月二十六日

イモムシのめずらしい品。巳卯壬*2四月二十日
園中*3で子どもが見つけて持ってくる。背中に黒く固い
刺が二十三本あって、根本は細く、先も尖ってなく、触っても手にささらない。小茴
*4の種のようである。糸のような細い筋がある。この虫の体は
青く*5すきとおって、大変柔らかい虫である。

備考

右頁には特にそれぞれの虫に注釈がないが、
とげとげしたのがシンジュサン、
左はしで丸まっているのと、何かのつるにしがみついているのは
スズメガの一種だろう。

左頁はコマユバチという寄生性のハエに寄生されたイモムシと考えられる。
既に繭になっている。

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